岐阜市の金華山(稲葉山)にそびえる岐阜城は、かつて斎藤道三や織田信長の居城としてその名を馳せてきた。この記事では、岐阜城攻略の魅力を探りながら、金華山登山から天守閣の展望、そして長良川温泉までを紹介していきたい。
戦国時代のサムライになった気持ちで、歴史と共に旅する魅力を感じて欲しい。
岐阜城攻略から長良川温泉へ
金華山登山
金華山の山頂にそびえ立つ岐阜城は、360度の壮大な眺望を楽しむことが出来る。また、美しい長良川の流れや遠くに広がる伊吹山、北アルプスの山々が一望でき、特に最上階の天守からは眩いばかりのパノラマを楽しむことも出来る 。
金華山は、ロープーウェイで登ることが可能だ。また、歩いて自然を満喫しながら登山したい方は、緩やかな初心者コースと上級者向けの急勾配コース(馬の背登山道)もある・・
無謀なわたしは、この馬の背登山道に果敢に挑み、かなりの体力を奪われてしまった。途中、道の無い岩肌を登るシーンもあるので、子供連れの方や革靴の方は気を付けて欲しい(お薦めはしない)。
ロープーウェイだと、片道約5分の道のりを、この城攻めでは約1時間かけて攻略したのである。
天守閣の展望
岐阜城の天守閣からの眺めは絶景だ!急勾配の登山の疲れが吹っ飛ぶ瞬間である。
山頂から更に3層4階の構造のため、最上階から下を見下ろすと少し恐いくらいである。正に、織田信長らしい城とも言える。信長と言えば、今は無き安土城が有名だが、山城という点においては共通するものを感じる。もしかすると、安土城はこの岐阜城をモデルとして、発展形の城として築城されたとさえ思えてくるのだ。
ぜひ、歴史とロマンを感じながら、天守閣からの展望を堪能して欲しい。信長公がこの地を拠点に天下統一を目指したことを思い巡らせながら、美しい風景を楽しむのも一興だ。
ちなみに、信長のあの有名な「天下布武(武力をもって天下を制す)」は、この岐阜時代に発せられたものらしい。
まだ天下統一からほど遠い岐阜を拠点としていた時に、大それたセリフである。彼は、最強の有言実行型だったのかもしれない。
長良川温泉と鵜飼い
岐阜城攻略の後は、近くの長良川温泉の旅館へ宿泊した。川沿いに数件連なっており、川の青色と金華山の緑のコントラストが最高の眺めだ。温かい温泉に浸かりながら、登山の疲れを癒すのは最高だ。
また、5月GW明け~11月頃まで季節によっては、鵜飼いイメベントをやってるらしい。残念ながら、私が旅した時期は季節外だったため鵜飼いは見れなかったが、ぜひこの季節をターゲットにして訪ねてみて欲しい。
【ぎふ長良川の鵜飼】https://www.ukai-gifucity.jp/
長良川温泉の特徴は、鉄分を豊富に含み源泉は無色透明だが、大気に触れると徐々に赤い濁り湯に変化する。また、観光経済新聞社主催「にっぽんの温泉100選」に選ばれているようで人気の温泉だ。
川沿いには、立派な老舗旅館が軒を連ね、いい雰囲気を醸し出している。特に夕方~夜にかけて、哀愁漂う景色には心癒されるものがある。
以下に、長良川温泉オススメの旅館をいくつか紹介しておく。
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長良川温泉 鵜匠の家 すぎ山▲長良川畔の宿。夏はお部屋に居ながらにして鵜飼が見られ、冬には違った風情の景色が楽しめる。
お食事は長良川天然鮎を始めとして、地元食材にこだわって使用する料理一筋の宿。
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長良川温泉 十八楼▲江戸時代(1860年)より時を刻む、麗しの老舗宿でこだわりの温泉を満喫。
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長良川温泉 石金▲清流長良川河畔に位置し、対岸の金華山の頂上に岐阜城、夏はかがり火ゆれる長良川鵜飼も望めます。伝統的な会席料理をお部屋食で味わい、温泉棟で茶褐色の源泉掛け流し温泉を満喫。
岐阜城の歴史とロマン
岐阜城の歴史と織田信長
岐阜城は、戦国時代はあのマムシで有名な斎藤道三、義龍、龍興へと継がれた城である。その後、織田信長の美濃(岐阜県)攻略により、信長の居城となる。まさに、天下統一の足掛かりとなった城だ。
正に山頂にそびえ立つ山城で、「この城は落とせないな・・」と直感的に感じた。
「岐阜」という地名の由来は、諸説あるが中国の故事に習ったもので、周の時代に「岐山(きざん)」という所に都を置き、そこを拠点にして殷(いん)の国を滅したことに由来しているらしい。「阜」は「大きい」や「丘・岡」を意味している。
もとは稲葉山城とも言われ、2020年大河ドラマ「麒麟がくる」では、明智光秀(長谷川博己)と斎藤道三(本木雅弘)のやりとりするシーンが描かれている。
竹中半兵衛による城乗っ取り事件
この岐阜城には、ひとつ面白いストーリーが存在する。
斎藤龍興の時代に、家来の竹中半兵衛がわずか1日で城を乗っ取るというクーデターを起こす。理由は私怨とも、主君の怠慢を正すためとも言われるが、いずれにしても天才的な手腕と知略である。
この竹中半兵衛は、後に秀吉の軍師となり、あの黒田官兵衛と並び評されている。三国志の天才軍神・諸葛亮孔明に例えられ、日本の孔明とも言われていたようだ。
この教訓は、現在ビジネスにも共通するものを感じる。外部の敵への備えも大事だが、まずは社内メンバーの結束と体制作りが肝要で、それを怠ると組織は内部から崩壊するという事例だ。
旅行記まとめ
感想
今回、岐阜城攻略の旅は、歴史の深さと自然の壮大さを感じるいい経験となった。
反省点は、馬の背登山道の険しさを甘く見てしまったこと、そして鵜飼いが見れなかったこと。いずれも事前の調査不足であり、わたしの負けである。
皆さんはこの教訓を生かして、岐阜城攻めを成功させて欲しい!そして私も、いつかまたリベンジする予定である。