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【三国志の魅力】現代ビジネスに共通する1,700年以上前の英雄たちの話(マンガ横山光輝/蒼天航路/Three Kingdoms)

三国志の魅力に迫るこの記事では、日本を代表する漫画家・横山光輝氏によって描かれた「三国志」また曹操を主役とした異色の漫画「蒼天航路」、また映画「レッドクリフ」で壮大に描かれる赤壁の戦いなど、三国志の魅力を紐解いていきたい。

三国志!?名前は聞いたことがあるけど、面白さが分からない・・

そういう人は、ぜひ最後まで読んで欲しい。新たな魅力と現代社会との共通点、そして登場人物たちの人間ドラマが伝わるはずだ。
まず、三国志には「演技」と「正史」に分類される。簡単に説明すると、「演技」が横山光輝のマンガ「三国志」に代表されるような物語によるストーリーだ。多少の脚色や、後の時代における改変は否めないだろう。一方「正史」は、正式な歴史書と言った位置づけだ。

大きな違いは、”主人公が違う”ことである。「演技」の主人公は蜀の国を支配する劉備玄徳(りゅうび げんとく)であるのに対して、「正史」は各三国の国主を中心に描かれる。(魏の国は曹操、呉の国は孫権、蜀の国は劉備)

詳細を解説すると数年かかりそうなので、この記事では「三国志」の魅力と全体概要をサクッと解説していく。もし、もっと知りたいと思った方は、参考本を記載しておくので三国志の世界に浸ってみるのもいいだろう。
西暦200年前後・今から約1,800年以上も前の話、現代令和の時代においてもFANを魅了する「三国志」。マンガだけでなく、映画、ゲームなど、多くのコンテンツが存在する意味と魅力をこの記事を通して感じてみて欲しい。

「三国志」の面白さ、魅力とは!?(解説)

三国志」は、西暦200年前後の中国での歴史ストーリーだ。なぜ現代令和の時代でも多くのFANを魅了するのか?
それは、現代社会に似ている点が多く、まだ登場する武将たちの個性がそれぞれ魅力的な点なのだと思う。現在のビジネスシーンで例えるならば、通信キャリア3社がそれに似ている。
そう、正にドコモ・AU・ソフトバンクだ。最近のニュース記事で、AU・ソフトバンクが5G通信回線の基地局を共同開発・利用する内容があった。基地局開発には莫大な予算がかかるため、効率化と有効利用を目指した結果だ。
また、ビジネス背景として、ドコモと対抗するシェア争いも背景としてあるだろう。

このニュースをみて、正に現代の三国志だと感じた。そう、映画レッドクリフでも描かれた「赤壁の戦い」だ。
当時最大勢力の魏の国・曹操が、呉の国(孫権)と蜀の国(劉備)連合軍と戦う話である。結果は、蜀の名軍師・諸葛亮孔明の作戦で、劣勢の呉・蜀連合軍が勝利を治める。
今後、通信キャリアの戦いはどうなるか分からないが、現在社会の共通点とそこから学びを得ることは出来るだろう。「温故知新」古きを訪ねて新しきを得る、我々は過去から学ぶことでよりスマートに現代社会を生き抜き、社会発展に貢献することが出来るのだ。

それでは、「三国志」の魅力に迫る出来事やイベントについて、登場人物を交えて解説していきたい。
分かりやすく、三国それぞれカテゴリ分けして伝えていく。

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魏の国・曹操

曹操孟徳(そうそう もうとく)、彼は三国志「演技」では敵役として描かれるが、一方「正史」では有能な天才として描かれている。
映画「レッドクリフ」では、船上の戦いで火攻めに合い、悔しさを前面に出して退却する姿を思い出す人も多いだろう。ただ、彼の人生には最高のサクセスストーリーが見て取れる。

最初は地方の警察部長の仕事をしていたが、世の中の変化と巧みな知性で三国志の中の一つ「魏」の国王まで出世する。
知性や戦略だけでなく、詩を愛する教養人でもあったらしい。また部下には、強力な武将・夏侯惇(かこうとん)、張遼(ちょうりょう)、天才軍師・荀彧(じゅんいく)など、有能な人材が集まってくる。
三国志がビジネスマンの世界でも人気な理由として、こういった国造りが会社経営に酷似している点と言えるだろう。正に、組織は人が造り成り立っている。

魏の国で忘れてはいけないのが、司馬懿仲達(しばいちゅうたつ)である。
彼は知略に優れた軍師であり、また有名な諸葛亮孔明のライバルとして描かれることが多い。

「三国志って、最後はどこが勝ったの?

この疑問を持つ人は多いと思うが、結論「どこも勝っていない」。この司馬懿の孫である司馬炎(しばえん)の「晋」建国によって、三国は統一されてしまう。
曹操が死んだ後の三国志の世界も、大変魅力的である。現在ビジネスシーンにおいても、似たような結果は起こるのだろうか・・

蜀の国・劉備

三国志最大の魅力であり多くのFANを魅了しているのは、「三国志演技」の主人公である劉備玄徳(りゅうび げんとく)だろう。
多くのストーリーの始まりは、この劉備が田舎の実家にある桃園(桃の木のある園)から始まる。桃園の誓いである。
漢の国の皇帝の血を引くと言われる劉備と、次兄・関羽(かんう)、弟・張飛(ちょうひ)が、桃園で誓いを立てるところから、壮大な三国志のストーリーが始まる。

そして劉備は、人徳をもった魅力的な人物として描かれている。現に彼の下には、多くの有能な家臣・武将たちが集まってくる。
義兄弟で横浜中華街でも神様として祭られる関羽(かんう)、豪傑である張飛(ちょうひ)、天才軍師・諸葛亮孔明(しょかつりょう こうめい)、その他、関羽・張飛と並んで五虎大将軍と呼ばれる趙雲(ちょううん)、馬超(ばちょう)、黄忠(こうちゅう)等だ。

現代社会人おいても、企業を発展させるためには有能な人材を引き付けるカリスマ性が求められる。その点において、蜀の国の劉備はモデルケースと言っていいだろう。

呉の国・孫権

呉の国は、他の2国と違って国主が頻繁に交代している。当初は孫堅(そんけん)が国をまとめていたが、三国志ストーリーの前半の戦いで、不遇の死を遂げる。
その後、長男の孫策(そんさく)があとを継ぐが、26歳という若さで暗殺されてしまう。そして後を継いだのが、孫権(そんけん)だ。
映画「レッドクリフ」でも描かれる赤壁の戦いで、曹操軍との戦いに勝利した若き将軍である。

孫権の元にも、有能な家臣は多くいた。三国志一の美男子と言われた天才軍師・周瑜(しゅうゆ)や、海賊出身と言われた甘寧(かんねい)などだ。若くして後を継いだ孫権が、年上の家臣たちをまとめ成長していく姿を想像するのも面白い。
赤壁の戦いでは孔明の知略がフォーカスされがちだが、実際は魏の曹操 VS 呉の孫権といった方がいいだろう。実際、劉備は戦場にはおらず、孔明が戦いを知恵で遠隔操作していたとも言える。

三国志のストーリー後半では、魏の劉備 VS 呉の孫権の戦いとなる。劉備の義兄弟である関羽や張飛は、この呉との戦いの途中で死を遂げる。
正に三国三つ巴の戦い・・それが三国志の魅力でもあり、現代の教訓にも繋がるのだろう。

横山光輝 三国志の魅力に迫る

横山光輝が描く三国志は、数々の読者を魅了し続けている。単行本では、全60巻に及ぶ大作だ。
横山光輝の描く戦いの迫力や武将たちの人間味あふれる姿に、多くの人々が夢中になっきた。横山光輝の描写は、読者に臨場感を与え、まるで自分が歴史の舞台にいるかのような錯覚に陥るのである。ちなみに、TVアニメでも放映されたことがあり、漫画とは違った魅力を伝えている。

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横山光輝の三国志を語る

横山光輝の三国志は、緻密な歴史考証と個性豊かなキャラクター造形が特徴だ。単行本の最後解説には、実際に筆者が中国現地を訪問した写真と解説も掲載されている。
特に、孔明や趙雲といった名だたる武将の人間味あふれる姿や活躍は、多くのファンを魅了してきた。横山光輝の描く三国志は、歴史的な事実とフィクションの融合が絶妙であり、多くの読者に愛されている。

孔明や趙雲の魅力とは?

孔明や趙雲といった武将は、横山光輝の描写によって非常に魅力的に描かれている。孔明の緻密な計略や趙雲の勇猛果敢な戦いぶりは、読者の心を鷲掴みにする。彼らの人間臭さや弱さも描かれており、そのギャップが読者に強い共感を呼び起こしているのだ。

赤壁の戦いを振り返る

赤壁の戦いは、横山光輝の作品においても非常に重要なエピソードだ。曹操と孫権・劉備連合軍との壮絶な戦いは、その迫力と戦略性で多くの読者を魅了している。横山光輝の描写によって、赤壁の戦いの臨場感が最大限に引き出されている。映画「レッドクリフ」のような迫力ある映像もいいが、漫画から武将たちの心情や背景にあるストーリーを想像するのもいい。

横山光輝 三国志の名言集

横山光輝の三国志には、多くの名言や格言が登場する。昨今ではLINEスタンプや、日経新聞の広告にも採用された。
これらの名言には、武将たちの哲学や人生観が込められており、多くの読者に感動や教訓を与えている。横山光輝が描く三国志は、単なる戦記ではなく、人間ドラマとしての側面も非常に豊かであると言えるだろう。

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異色の三国志漫画「蒼天航路」を語る

横山光輝以外のアーティストによる三国志漫画として知られる作品に、「蒼天航路」がある。この作品では、曹操や有名な武将たちの姿が独自の解釈で描かれており、新たな魅力が感じられる。

曹操という男の魅力

「蒼天航路」における曹操は、横山光輝の描写とは異なる一面が描かれている。赤壁の戦いの敵役では無く、その独特なキャラクター造形や心理描写、天才的な知性や才能は、読者を惹きつけてやまない。曹操の人間性を深く掘り下げた「蒼天航路」での描写は、新たな視点を読者に提供している。
三国志演技を読破し、ある程度の内容を理解した人は、ぜひ「蒼天航路」を読んでみて欲しい。また違った角度から三国志をとらえることで、ますます魅力にハマってしまうだろう。

魏を支えた有能な家臣団

「蒼天航路」では、曹操の配下や家臣たちも独自の解釈で描かれている。彼らは単なる脇役ではなく、物語において重要な役割を果たしており、曹操を支える有能な家臣団の姿にも多くのファンが熱狂している。
夏侯惇荀彧、また蜀の劉備孔明も、また横山マンガとは違ったかたちで登場する。三国志というストーリーを、右からも左からも違った視点で楽しむことが出来る。

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三国志 Three Kingdomsの魅力

三国志 Three Kingdoms」は、中国で制作された大作ドラマだ。日本で言う大河ドラマのようで、様々な俳優たちによって演じられることで、新たな魅力を放つ作品である。特に、孔明や関羽、趙雲といった武将たちの姿は、俳優たちの演技によって魅力的に描かれている。

全95話、総制作費は日本円で25億円、登場人物は300人とも言われる大作で、全ストーリーを観るには時間がかかるが、とれだけの価値はある迫力あるドラマなので興味ある人はぜひ観てみて欲しい。ちなみに、私は2回観てこれから3回目に挑戦しようと思う。

魅力的な俳優たち・孔明・関羽・趙雲

「三国志 Three Kingdoms」では、孔明を演じる俳優や関羽・趙雲を演じる俳優たちが、それぞれのキャラクターに息を吹き込んでいる。
注目は趙雲が劉備の息子・阿斗を抱いて戦場を駆け抜ける「長坂の戦い」、そして劉備死後に約束を守り魏との戦いに人生をささげる孔明の勇姿だ。彼らの演技によって、武将たちの人間性や複雑な心情がリアルに描かれ、ドラマを一層引き立たせている。

一匹狼・呂布の魅力

「三国志 Three Kingdoms」では、一匹狼と呼ばれる武将・呂布(りょふ)の魅力も描かれている。呂布は孤高の存在でありながら、その強さや弱さ、葛藤が見事に表現されている。また、最愛の妻・貂蝉(ちょうせん)との悲劇の愛は、視聴者の涙を誘う名シーンである。

赤壁の戦いの迫力

「三国志 Three Kingdoms」で描かれる赤壁の戦いは、その迫力ある演出で多くの視聴者を魅了している。映画「レッドクリフ」に劣らない迫力ある演出と火攻めによる曹操軍の大敗、周瑜と孔明の策略が交差する様子は、息をのむような臨場感を覚えさせるのである。

晩年の孔明の活躍

「三国志 Three Kingdoms」では、孔明の晩年の活躍も見どころの一つだ。その高度な謀略や戦略によって、蜀の地を守り抜いた姿は、多くの視聴者に感動と感謝の念を抱かせる。
また、蜀の国を守ろうとする忠義や孔明の知恵と人間性は、現在ビジネスシーンで創業者から企業を受け継ぎ格闘する二代目社長を想像させるのである。

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以上、三国志の魅力を解説してきたが、各武将の背景あるストーリーや三国の駆け引き、三国以外の武将たちの戦いなど、まだまだ魅力は隠されている。
これをきっかけに、ぜひ三国志の世界に飛び込んでみて欲しい!今後、より物語を掘り下げた記事や解説を書いていきたい。

https://dragonshiryu.hatenablog.jp/entry/2020/07/13/190525

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SHIRYU

東京で働くサラリーマン👔趣味は、映画と歴史、たまに旅行、土日はだいたい酒飲みながら映画観てます。 自分の経験と趣味を交えて、ためになる情報を発信していきたいと考えている今日この頃・・

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